INTERVIEW
人を大事に想うこと
一番大切なのは「人」
ISOLAマネージャー兼ピッツァイオーロ
ISOLA
マネージャー兼ピッツァイオーロ
小野 晋寛
仕事のやりがい
ご来店して下さったお客様に喜んでもらえるのが一番のやりがいですね。
一般のレストランとは異なり、基本的にピッツェリアは調理も接客サービスも全てピッツァイオーロ自らが行います。そのスタイルが僕の理想でもあるので、他店舗へ行っても出来ることは自分でしますし、お客様とする他愛もない会話や世間話も日々のモチベーションを保つ要因になっています。
白金イゾラはオープンキッチンでピッツァ場も入口に入ってすぐの位置にあるので営業中もお客様との距離感が本当に近く、どんなことでもスタッフ間で共有できるので、とある席が誕生日っぽいなと思ったら、勝手に盛り合わせを作ってお祝いしたり。(笑)
ピッツァ場は歩道に面していて外からも見えるので、登下校中に気軽に挨拶を交わすうちに、お手紙を貰えるくらい仲良くなれました!(笑)
子どもたちがご家族で食事に来てくれた際には一緒にピッツァを作ったり、ご家族の記念日を一緒にお祝いさせてもらったり、イゾラでの食事がお客様にとって特別な楽しい時間になってくれればと考えながら、ご来店下さるお客様1人1人に寄り添った接客を心がけています。
お店の魅力
イゾラはグラナダの中でも特に地域密着型で、近隣のお客様に支えられているお店だと感じています。もちろんお客様という考えは大前提としてあるのですが、もっと気軽に友達の家にご飯を食べに来てもらうような感覚で食事を楽しめるお店にしようと、僕が再びマネージャーとして戻った時に皆で決めました。
例えば『いらっしゃいませ』ではなく『こんにちは』にして親しみやすさを出したり、メニューには無くても、リクエストがあれば今ある食材でスペシャルメニューを作ったり。
ちょっとしたことの積み重ねが居心地の良いお店を作ると信じているので、全スタッフで考えて実行しています。
スタッフもポジションに囚われないで仕事が出来る環境なので、シェフ自らお客様に料理を提供しながら、旬の食材をすすめたりおすすめの食べ方をお伝えしたりしています。
またお客様との会話の中から好みの食材をリサーチして、次にご来店された時にその食材を使用した料理を提供して喜ばれることもありますし、ピッツァイオーロの自分がその日のおすすめ料理に合うワインをチョイスしたり、トレンドやリクエストも取り入れながら新しいデザートを提案したりと、それぞれが各分野のプロフェッショナルでありながらもオールマイティーに働いています。
今後の目標
昔は1人で黙々と作業している方が好きなタイプだったんです。
だから料理人になったら美味しい物を作ることが一番すごいと思っていましたし、僕自身もそうなりたいと思っていました。
でもグラナダに入り、ピッツァや調理だけではなくマネージャー業務も行うようになって、料理だけではない色々なものが見えるようになり、売上もそうですが、更にお店を良くしていきたいと考えるようになりました。
突き詰めて何か1つに特化して出来ることがあるスペシャリストはもちろん凄いと思いますし、自分の強みを持てるようひたむきに努力することは決して悪いことではありません。
ただ、自分はこれだけ出来るから良いという考え方ではなく、自分の強みをベースに『あれも出来ますし、これも興味があります!』と答えられた方が自身の可能性を広げることにも繋がっていきますし、グラナダはそういう前向きな考え方の人には色々なチャンスをくれます。実際昔の僕自身がそうでした。(笑)
僕が憧れたイゾラを、僕が理想とするイゾラにしていきこれからも営業を続けていくこと、これが今の目標です。
今一番大切にしていること
“人を大事に想うこと”です。
新型コロナウイルスがまん延して初めての状況に立たされた時に、本当の意味でお店を運営するということは、ただ美味しい食事を提供するだけではないと気付かされた気がします。
いつも一緒に働いているスタッフ・温かい言葉をかけて食事に来て下さるお客様・自分たちも大変な状況の中いつも笑顔で他愛もない話が出来る業者の方々・家族・友人…、そしてまだ何が出来るか分からなかった自分に色々な経験をさせてくれ、ここまで育ててくれた会社。
自分は本当に沢山の人に支えられていると改めて感じました。
良い人がいればいいモノが生まれる。会社もお店も、一番大切なのは【人】です。
今までしてもらったことを、今度は僕が皆さんに返していきたいです。
PROFILE
都内大学に在学中、イタリアンレストランにてアルバイト勤務をしていたことがきっかけで、卒業後は飲食の道に進むことを決意。
大学卒業後、赤坂・銀座のイタリアンで3年間勤務した後、2009年にグラナダ入社。
日本橋・東京駅のピッツェリアダチーボで経験を積んだ後、六本木の2つ星レストラン、レスタジにて店舗の薪窯を担当する専属のピッツァ職人として勤務。
入社4年目にして白金にあるイゾラ本店のピッツァイオーロに就任。
イゾラにて3年間勤務した後、店舗リニューアルを機に東京駅ダチーボへ異動し、新人ピッツァイオーロの人材育成や、季節メニューの監修を担当。
2020年に再びイゾラ本店に戻り、店舗のマネジメントとグラナダ全店のピッツァイオーロ統括管理者として勤務中。
グラナダを選んだ理由
大学を卒業してホテルや飲食業界に関わるものを幾つか受けていたのですが、レストランの非日常的な空間や、華やかな部分に惹かれてキッチン希望で入社した会社で、たまたまピッツァイオーロという職種を経験する機会がありました。
料理人とはまた違う、独自の知識や技術を持った専門の職人がピッツァを焼いている姿がとても格好良く、単純に『自分もああなりたい!』と思いそこからピッツァ職人を目指すようになりました。
当時この職種をもっと学びたいと思った頃は、薪窯のピッツェリアという業態・お店自体が少なくて、本格的な知識や技術を修得するためには日本では学ぶ場所が限られていました。
ただグラナダはその時から本格的なピッツェリアを複数店運営しており、ピッツァ業界でも相当有名でしたし、当時から優秀な職人さんが多く在籍していて、日本を代表する職人さんもグラナダ出身の方が多かったんです。
何より1店舗で学びを終えたら次を考えなくてはいけない個人店と違って、会社で多店舗展開をしていて、技術を持った職人達が多くいる、この会社に属し様々な店で経験を積みながら沢山のピッツァ職人達から知識や技術を学ぶことが一番の近道だと思い応募しました。